メモオフの聖地巡礼(1/2)
コロナウィルスの蔓延で神奈川県は外出自粛となっており、ここしばらくは湘南にも遊びに行けないのだが、スマホのデータ整理していたら幾つかの写真が残っていた。創作物の舞台となった土地を訪れることを俗に聖地巡礼というが、メモオフゆかりの土地の写真をご紹介する。
メモオフ聖地巡礼は多数のファンがやっていて、わたしのように断片的ではなく、はるかに網羅的だ。わざわざ飛行機で関東まできてまでメモオフ作品に沿って江ノ電を走破するような凄い情熱を持った方々には頭が下がる思いだ。
わたしなどなまじ近くに住んでいるぶん面倒くさくて、行くところは決まっていて江の島ばかり行っている。
わたしが住む神奈川県横浜市から江の島へ行くには大きく5つあって
相模鉄道いずみ野線で湘南台までいって、小田原急行電鉄江の島線で片瀬江の島へ。
JR東海道線で藤沢まで行って、小田原急行電鉄江の島線で片瀬江の島へ。
別にどれでもいいが、わたしはモノレールが好きなので、イ)でいくことが多い。
そんなわけでまずは大船駅から。
(1)JR大船駅
大船駅は西口が静かなバスターミナルとなっている。大船駅西口バスターミナルの脇を流れているのが、写真にある柏尾川だ。
柏尾川を挟んだ向かいには巨大な大船観音がそびえ立つ。この写真では山に隠れて観音さまのアタマしか見えないが、観音さまの足元から見上げると圧巻である。
この柏尾川沿いの光景は、メモオフ第3作によく出てくる。千羽谷(架空)の光景だ。
大船駅西口は、観音さまの加護をいただく荘厳にして静謐なたたずまいだ。
大船駅東口は、雑多な繁華街となっている。
こっちは第4作によく出てきそうな光景だ。
大船駅東口の繁華街を真っ直ぐ奥まですすんでいくと突き当りに、鎌倉女子大学がある。
ここがおそらくは千羽谷大学(架空)のモデルとなっている。作中の千羽谷大学(架空)は男女共学で、第3作と第5作にでてくる。
大船駅周辺はこの辺にして、そろそろモノレールにのろう。大船駅東口から、湘南モノレール大船駅にのれる。
モノレール方式には、1本レールのうえに車体が乗る胡坐式と、1本レールのしたに車体が吊り下がる懸垂式がある。
世界中のモノレールの大多数は胡坐式なのだが、湘南モノレールは珍しい懸垂式である。関東地方では、湘南モノレール(神奈川県)と千葉モノレール(千葉県)の2つだけが懸垂式だ。それ以外はすべて胡坐式である。例えば多摩モノレール(東京都)、新交通ゆりかもめ、東京モノレール羽田空港線は胡坐式である。
懸垂式のデメリットは、振動と騒音がすごい、運用コストも割高である。
観光地にあるケーブルカーみたいに吊り下がっているが、のんびりケーブルカーと違って時速数十キロで疾走するのだから、頭上からガラガラというすごい騒音がするし、車体はガタガタと振動している。
胡坐式はメンテナンスが楽だが、懸垂式は車体が空中に浮いているのでメンテナンスするためにはいったんドックに入れなければいけない。割高な運用コストになるわけだ。
懸垂式のメリットとしては、小回りが効くことである。胡坐式はレールのうえに乗るためあまりに急カーブでは脱輪してしまう。懸垂式は吊り下がっていて鋭角に曲がっても脱輪しない。
それと景観がよいことだ。観光地にあるケーブルカーのように空中散歩のようなかんじ。
足元に何もないので真下までよく見える。わたしが湘南モノレールが大好きな理由は、疾走感があってジェットコースターみたいだからだ。
西鎌倉駅でちょっとだけ途中下車。
この駅のホームからの光景は、第8作にでてくる、あの歩道橋がみえる。
終点の、湘南江の島駅についた。
改札を出ると驚いたことにビルの5階なのだ。おそらくは地形のつごうでの高低差なのだろうが、駅改札が5階の高さなのでエスカレーターなり、エレベーターで地上に降りないといけない。