【ネタバレあり】初代ときメモ(2/18)
ときメモ(2)導入部
初代ときめきメモリアルは、1994年にPCエンジンというゲーム機のため発売され、その後に他機種にも移植された。多数のバリエーション存在している。
PCエンジン版(PCE)、プレイステーション版(PS)、スーパーファミコン版(SFC)、セガサターン版(SS)という4つが特に有名なのだが、西暦2020年現在、プレイ可能なのはプレイステーション版だけだろう。
ソニー製ゲーム機であるVITAや、PS3をつかってダウンロード版なら、今でもプレイ可能だ。ダウンロード価格は数百円と安価である。
今回の紹介記事も、初代プレイステーションのためのPS版を画面キャプチャしており、以後の記載はすべてPS版についての説明でることを前置きとしたい。
PS版ときめきメモリアルを実行すると、まず最初に
主人公の、氏名、あだ名、誕生日、血液型
藤崎詩織の、誕生日、血液型
を入力するように指示される。
これらは別に任意の値でも構わないのだが、無数のプレイヤーたちの長年にわたる研究によって、推奨される値というものがわかっている。
あなたがもし生まれて初めてときめきメモリアルをプレイするのなら、上記の値をそのまま使うと良いだろう。
主人公と藤崎詩織の相性がもっとも良くなり、藤崎詩織の所属部活が吹奏部となるはずである。
主人公と藤崎詩織の相性が良いというのは、好感度が上がりやすくなるという意味である。主人公がB型で女の子がAB型の組合せか、主人公がO型で女の子がA型の組合せがもっとも相性が良くなるという研究がされている。ただ、ときメモ登場ヒロインの多数がA型であることを鑑みると、藤崎詩織をもA型にしてしまえば他ヒロインと同列になるので、主人公O型にすれば多くのヒロインとの相性が良くなるわけだ。
藤崎詩織は、誕生日によって所属部活が決まる仕掛けになっている。計算式は対応機種ごとにバラバラだが、プレイステーション版での計算式は、誕生日を3倍にしてから誕生月を加える。その結果を11でわった剰余で部活が決まる。
(29X3+6)=93 であって、
93= 11X8+5 というわけで
剰余5となる。ゆえに6月29日なら吹奏部に藤崎詩織が所属するはずだ。
剰余ゼロが文芸部、剰余1が演劇部、剰余2が科学部、剰余3が電脳部、剰余4が美術部、剰余5が吹奏部、剰余6が野球部、剰余7がサッカー部、剰余8がテニス部、剰余9が水泳部、剰余10がバスケ部。
じゃあなんで吹奏部にするの?と疑問に思うかも知れないが、説明が面倒なので割愛する。昔からの定跡というか作法とでも思って欲しい。ときメモのベテランになれば嫌でも理解できるはずだから。
誕生日やら血液型を入力すれば、プロローグが始まる。
自宅が隣同士で、幼い頃から片思いしている藤崎詩織と同じく、きらめき高校に入学できた。きらめき高校はこの辺りでは進学校として有名で、地域ではトップクラスの高校なのだ。
優秀な藤崎詩織は余裕だったろうが、主人公は必死に勉強して、きらめき高校へと入学できた喜びをかみしめている。
入学式を終え、新しいクラスである1年A組の教室で、隣席にいた早乙女好雄から話しかけられる。
早乙女好雄とはその後、三年間ずっと悪友として友人関係となるのだ。
突然、クラスの女の子たちが騒ぎ出したかと思うと、地域では有名な大金持ちである伊集院家の御曹司、伊集院レイが教室にはいってきた。
やがてクラスメイトの自己紹介が始まる。
藤崎詩織の自己紹介、趣味は音楽鑑賞でクラシック音楽をよく聴きますと。
自己紹介も一巡。早乙女好雄から、伝説の樹のことを知らされる。
卒業式の日に、伝説の樹の下で、女の子から告白されたカップルは永遠に幸せになれる。
要するに結婚できるということだ。
こうして4月4日の入学式を終え、帰宅した主人公。
外は夜になっていて、窓からみえる隣家の、ピンク色カーテンが閉まっている部屋は、藤崎詩織の部屋である。主人公と藤崎詩織は、お互いの部屋が見えるご近所さんなのだ。
これより三年間、主人公は自分自身を磨き成長させ、卒業式の日に藤崎詩織から告白されるような男になる、と決意するのだった。