【ネタバレあり】初代ときメモ(3/18)
ときメモ(3)登場するヒロイン
初代ときめきメモリアルは、高校時代三年間を通じて、自分自身をみがきあげ、
卒業式の日に、伝説の樹の下で、女の子から告白されることを目標とするゲームである。
主人公自身のパラメータ数値として、文系、理系、芸術、運動、雑学知識、容姿といった多くの能力数値があってそれらをもとにヒロインたちが好感度をあげていくわけだ。
それぞれのヒロインには、「参照数値」というものが設定されている。
たとえば片桐彩子は参照数値として芸術をみており、芸術パラメータ数値が増加していくと好感度があがっていく。
どういうことか? 好みの男性のタイプということだ。
片桐彩子はお絵かき好きな芸術家気質であるため、恋人となる相手は、芸術に理解がある男性が好ましい、と考えているのだ。
よって芸術パラメータ数値が増加していくことで、主人公は片桐彩子の理想の男性に近づくわけである。
以下に初代ときめきメモリアルに登場するヒロインたちを紹介する。
■ 文系ヒロイン
如月 未緒(きさらぎ みお)。
参照数値は、文系。
所属部活は、文芸部か、演劇部のいずれか。
いわゆる本の虫で、図書室にある書籍すべてを卒業までに読破するのが目標だという。
虚弱体質ですぐ貧血で倒れる。性格は大人しいのだが、自我はかなり強い。
主人公が文系知識をのばすため図書室に通っていると、親近感を覚えたのか話しかけてくる。
■ 理系ヒロイン
紐緒 結奈(ひもお ゆいな)。
参照数値は、理系。
所属部活は、科学部か、電脳部のいずれか。
知能指数が極端に高すぎて、周囲の人間を愚物、奴隷、家畜とみなしている。地球上でもっとも優れた人間である自分自身こそが、地球の支配者に相応しい。このため在学中に世界征服をすることを目標としている。いつも怪しげな研究で兵器開発に余念がない。
主人公の理系知識には一目置いており、自分の恋人兼配下としようとする。いずれ世界征服のための秘密結社を立ち上げたさいは、主人公を幹部にしてあげるつもりだ。
ベテランときメモプレイヤからも非常に人気が高い女王様キャラ。
■ 芸術ヒロイン
片桐 彩子(かたぎり あやこ)。
参照数値は、芸術。
所属部活は、美術部か、吹奏部のいずれか。
ただしお絵描きがメインで、ついでに音楽の素養もある、いった優先順位である。卒業後には絵画の勉強のため留学も予定している。
藤崎詩織が所定計算式によって所属部活が美術部になると、片桐彩子は自動的に吹奏部固定となる。逆もしかりで、それ以外はランダムで美術部か吹奏部のとちらかに部活が決まる。
主人公が芸術センスを磨くため、中庭で屋外写生していると、話しかけてくる。社交的でおおざっぱな性格。
■ 運動ヒロイン
清川 望(きよかわ のぞみ)。
参照数値は、運動。
所属部活は、水泳部。
主人公が運動能力を磨くために走り込みをしていると、キミも頑張ってるね、と話しかけてくる。
毎日五十キロのロードワークを欠かさない。もちろん部活である水泳部での訓練も欠かさない超人的な運動能力だ。将来の女子水泳オリンピック代表選手はほぼ確実視されている。
正直、ルックスが男にしかみえないし、言葉遣いも男言葉で魅力がない不人気キャラであった。だがギャップ萌えを狙ったのか、好感度が上がってくると、言葉遣いが女の子言葉へと急変するばかりか、絵柄も女の子になってきていきなり可愛くなってくる。
所属部活は水泳部固定。このため藤崎詩織が所定計算式により水泳部になると、清川望は登場しなくなる。
■ 雑学知識ヒロイン
朝日奈 夕子(あさひな ゆうこ)。
参照数値は、雑学。
所属部活なし、部活はしていない。
1994年当時でいうギャルである。雑学知識というのは簡単にいえば、最新の流行のことだ。
情報雑誌をまめにチェックし、友人たちからのクチコミを聞いて、どんな場所が流行しているのか。そうした流行を常に追いかける女の子である。女版の早乙女好雄ともいうべきノリの軽い女の子。
早乙女好雄とは同じ中学出身であり、お互いに情報交換している。早乙女好雄が女子のウワサ話に異常に詳しいのも、朝日奈夕子から情報をもらっているためと思われる。
■ 容姿ヒロイン
鏡 魅羅(かがみ みら)。
参照数値は、容姿。
所属部活なし、部活はしていない。
ときめきメモリアルにおける容姿というのは、身だしなみ、清潔感という意味合いだ。
容姿が低いというのは、汚れだらけ体臭がくさいダサい格好をしている状態のこと
容姿が高いというのは、清潔感のある服装を心がけ、服装の組み合わせもオシャレをする状態である。
主人公が、オシャレを心がけていると、ある日、廊下で鏡魅羅と出会うこととなる。
容姿にうるさい鏡魅羅ですら、主人公をジッと見つめてしまい一目惚れしてしまう。
ときめきメモリアルの世界観資料によると、主人公はかなりのイケメンらしい。入学式で何人かの女の子が主人公に一目惚れするレベルのイケメンなのだそうだ。ただし主人公本人にはイケメン自覚がなく、自分はモテないと思いこんでいる。
■ 根性ヒロイン
虹野 沙希(にじの さき)。
参照数値は、根性。
所属部活は、野球部か、サッカー部のいずれかだが、選手ではなくて女子マネージャである。
根性というパラメータ数値は厄介で、直接には増減できない。運動コマンドにより、運動パラメータ数値を上げていくと、副次的に根性パラメータ数値も上がっていく。
理系コマンドでも同様に、理系パラメータ数値が上がっていくと、副次的に根性パラメータ数値も上がっていく。
間接的にしか操作できないので厄介なのが、根性なのである。正直わけがわからない。
ひとつのことに打ちこんでいる男の子が大好きで、応援したくなるという良妻賢母な女の子。当人自身はあまり運動が得意ではないのに、運動部の女子マネージャとなり、頑張るみんなを応援する。
■ 運動+容姿ヒロイン
古式 ゆかり(こしき ゆかり)。
参照数値は、運動と容姿とのダブルである。
所属部活は、テニス部。
性格はおっとりしてスローペース。あまり自我がなく、お父様がそのようにおっしゃってました、というのが口癖。
企画書段階とでは、性格が真逆となった変則キャラである。企画書段階では、父親がヤクザの親分であり本人もスケバン女番長。喧嘩早く、優等生である藤崎詩織とは対立するライバルヒロインになるはずだった。
何故か変更されてしまい個性が薄れて目立たなくなったキャラ。父親がヤクザの親分であることや、金持ちというのはそのままである。
所属部活はテニス部固定。このため藤崎詩織が所定計算式によりテニス部になると、古式ゆかりは登場しなくなる。
■ 運動+容姿+雑学ヒロイン
早乙女 優美(さおとめ ゆみ)。
参照数値は、運動と容姿と雑学のトリプル。
所属部活は、バスケ部。
初代ときメモでは、必ず登場する強制登場ヒロインは3人である。藤崎詩織、早乙女優美、謎の女(隠しヒロイン)。
早乙女優美は、友人である早乙女好雄の妹であって、主人公が高校2年生となった新学期に必ず登場してくる。
性格は甘えん坊のかまってちゃん。わたしを見て見てという感じのお子様だ。
トリプル参照ヒロインであるが攻略はチョロい。というのも熱しやすく冷めやすいためで、何回かデートするだけですぐに好感度が跳ね上がるのだ。
そのため他ヒロインを狙っているさいは厄介な障害となる。傷心度爆弾もしょっちゅう破裂するし、邪魔くさいと思うことしばしである。
■ 運動と根性をのぞく大半
美樹原 愛(みきはら めぐみ)。
参照数値は、文系、理系、芸術、雑学、容姿。
所属部活なし、部活はしていない。
性格はきわめて大人しく自我が弱い。目立たたず地味な女の子。ただし動物を愛しており、不良から傷ついたカラスを守るため身を挺する行動を見せたりする。
自分が目立たない地味な女の子であるからか、華々しい活躍をする主人公に憧れを抱く。
登場条件がきわめて特殊で、主人公が、学校内で目立った活躍をしたときだけ登場する。
体育祭で活躍とか、文化祭で活躍したとか、運動部なら対外試合で優勝とか、期末テストで学年主席になるとか。
目立った活躍を見せると、その年のクリスマスパーティ会場で、藤崎詩織から紹介されて出会うことになる。美樹原愛は、藤崎詩織とは中学時代からの親友らしい。
クリスマスパーティで紹介されなかった場合には、翌年のバレンタインデーに、やはり藤崎詩織からの紹介される。
滅多におこらないレアイベントだが、容姿パラメータ数値が足りなくて、伊集院家クリスマスパーティ会場に入場できなかったさいに
通りかかった美樹原愛から、主人公に話しかけてくるパターンもある。
美樹原愛は憧れの主人公にプレゼントを渡したかったが、主人公が帰ってしまうので、勇気を出して話しかけて、路上でプレゼント交換をするイベントだ。これも美樹原愛の登場パターンのひとつである。
■ 全参照ヒロイン
藤崎 詩織(ふじさき しおり)。
参照数値は、文系、理系、芸術、運動、雑学、容姿、根性。
所属部活は、誕生日から計算式により決定される。
ときめきメモリアルの最強ラスボス。
参照数値はなんと全てである。全てのパラメータ数値をバランス良く高水準にまで引き上げなければ攻略できない。難攻不落の要塞のような女の子だ。
藤崎詩織は学園のマドンナ。容姿端麗、学力優秀、スポーツ万能の優等生だ。
男性の理想像も高くて、自分と同じように容姿端麗、学力優秀、スポーツ万能な男の子を恋人にしたいと夢見ている、らしい。
主人公とは自宅が隣同士で、部屋の窓から相手の部屋が見えるご近所さん。小学校低学年まではいつもいっしょに遊んでいて、将来は結婚しようねと幼い約束までした間柄。
ところが小学校高学年から疎遠となってしまいいっしょに遊ぶこともなくなって、中学時代はただの友人関係になってしまった。
ときめきメモリアル世界観資料やら、攻略本やら、外伝作品によると、
藤崎詩織がずっと片思いしている男の子は、主人公である。
主人公もまた藤崎詩織に片思いしているので、片思い同士ということになる。
主人公は自信がなく自分自身をやたら低く評価しているが、客観的には主人公は異常ともいうべきハイスペックな男の子なのだ。
まずルックスは超イケメンで、たいていの女の子から高評価である。実際、次から次へと女の子たちから話しかけられている。
それとちょっと勉強を頑張るだけですぐ学年上位を目指せるだけの優秀な頭脳を持つ。
ちょっと運動を頑張るだけですぐスポーツでも活躍できる。
まさに才能のカタマリ、才能の原石だ。
それなのに主人公は自分を駄目な人間だと思いこみ、あきらめて、怠惰な生活をすごしている。
そこを藤崎詩織は許せなかった。せっかくの才能を活かしていない。もう一度、頑張る主人公くんを見たい。小学校低学年までの輝いていた主人公くんを見たい。そう願っている、らしい。
■ 隠しヒロイン1号
序盤から、「謎の女」としてひんぱんに主人公の前にあらわれる。氏名も電話番号も分からない。
特殊な条件が成立すると、卒業式の日、伝説の樹の下で主人公に告白してくる。
コアラの耳のような変な髪型なので、ベテランときメモプレイヤがつけたあだ名はコアラッキー。伝説の樹での告白時にはじめて、館林見晴と名乗る。
ときメモ発売から20年以上たった現在ですら、攻略条件はいまだ解明されておらず、経験則からおそらくこうではないか?と推測されているだけ。どうやったら特殊条件を満たして攻略できるかは不明確なままだ。
■ 隠しヒロイン2号
初代ときめきメモリアルには隠しヒロインが2人いる。いずれも、入学式のとき主人公を見て一目惚れしたあたりが共通である。
隠しヒロイン1号は、謎の女としてひんぱんに主人公に接触をしていくのだが、
隠しヒロイン2号は、想いを胸に秘めて主人公への告白を諦めていた。ところが主人公からの思わぬ積極的なアプローチをうけ、ついに想いを抑えきれず、卒業式の日に伝説の樹の下で主人公に告白するシナリオだ。
初めて主人公の前に姿をあらわした隠しヒロイン2号は、ロングヘアーの清楚可憐なすさまじい超絶美少女。おそらく初代ヒロインのなかではいちばんである。藤崎詩織より、鏡魅羅より、はるかに美形の美少女である。
ベテランときメモプレイヤからも大人気の彼女だが、攻略があまりに大変なので、一度だけは攻略したが、二度と攻略したくないと言われる。
■ 男からの告白
外井 雪之丞(そとい ゆきのじょう)。
ある特殊な条件を満たすと告白してくるイベントがある。外井は伊集院レイにつかえる使用人。主人公を見初めて、許されぬ恋に落ちる場合がある。
ちなみに外井はソトイと読む。ゲイという読みではない。