【ネタバレあり】初代ときメモ(12/18)
その3
藤崎詩織を正攻法で攻略するのは至難を極める。(不可能ではないのだが)1994年当時、多くのプレイヤが敗北し、心をへし折られた。
藤崎詩織がもとめる理想の男の子になるためにはパラメータ数値を増やさねばならない。しかしパラメータ数値を増やすとサブヒロインたちが登場し傷心度爆弾が点灯する。爆弾処理デートに追われてバッドエンドだ。
パラメータ数値は増やしたいが、サブヒロインの登場人数はできるだけ減らしたい。
この相反する要求を、なんとかする攻略テクニックが発見された。ときメモのシステムの挙動を調べた結果で分かってきた裏ワザだ。攻略テクニックによって、ゲーム終盤までサブヒロインの登場人数をできるだけ減らすことが可能だ。
この攻略テクニックつかえば、藤崎詩織以外のサブヒロインの登場は、最小で3人まで抑えられる。
この3人は藤崎詩織をねらう際にはほぼ登場してしまう。早乙女優美と館林見晴は強制登場だし、校内で華々しい活躍をしてしまうと美樹原愛も登場する。
校内で活躍しなれば美樹原愛も未登場にできて最小2名にまで抑えられるらしいが、残念ながらわたし猫田にゃんの経験ではどうしても美樹原愛は登場してしまった。パラメータ数値が高いと、校内で活躍しないようにすることが困難なためだ。
サブヒロインを最小人数にすることで、正攻法のときのような爆弾処理地獄にならず、じっくり腰をすえて藤崎詩織をねらえるのだ。
藤崎詩織攻略の成否は、ゲーム終盤である高校3年生からの身の振り方しだいとなる。
「高い確率で」藤崎詩織を攻略できそうなところまで来たが、100パーセント確実ではないのだ。なぜならサブヒロインの3人がクセがあって、ものすごい障害となるのである。
■ 攻略テクニックをつかいサブヒロイン登場を最小限に抑えたプレイをしてみた。
■ 高校3年生の5月時点で、パラメータ数値はちゃんと上がっている。
サブヒロインは4名。早乙女優美、謎の女(館林見晴)、美樹原愛、虹野沙希。
途中でうっかり虹野沙希の登場をまねいてしまった失敗プレイではある。
それと高校1年時点でちょっとした活躍をしてしまい、高校1年クリスマスパーティで美樹原愛の登場をもまねいてしまった。これも失敗プレイである。
とはいえ、パラメータ数値は藤崎詩織告白条件を満たすだけの高水準になっているし、藤崎詩織の好感度も高水準だ。よってこのままプレイをすすめてしまおう。
■ 体育祭で大活躍
すでに美樹原愛が登場済なので、あまり気にせずに体育祭で大活躍してしまった。藤崎詩織の好感度を稼ぐ目論見だったのだが、存外、藤崎詩織の好感度には変化がなかった。
■ 藤崎詩織の好感度が上がらず焦る
メインヒロインである藤崎詩織とすさまじい回数のデートをこなしていくのだが、なぜかわからないが藤崎詩織の好感度がなかなか上がってくれない。原因不明で焦る。
■ 吹奏部夏合宿では、猫田にゃんがすでに世界に通用する音楽家になれるスキルがあるとされる。
■ 館林見晴の乱入イベントあり
藤崎詩織と海水浴デートをしたのだが、館林見晴が乱入してきた。この乱入イベントがあるときには、館林見晴の好感度が最高まで高まっていると言われている。
館林見晴は隠しヒロインのため早乙女好雄にきいても好感度を調べることはできず、主人公へからんでくる回数(廊下でぶつかる、間違い電話をかけてくる、デートに乱入してくる)で好感度の目安とするしかない。
■ サブヒロインの好感度ばかり上がってしまう。
肝心の藤崎詩織の好感度がなぜか上がるくれない。休日のたびにひたすら藤崎詩織をデートにさそっているというのに。
サブヒロインの好感度ばかり上がってしまう。まずい、焦る。
■ 文化祭でも大活躍だ。
すでに世界に通用する音楽家となっている主人公なので、文化祭でも素晴らしい演奏をすることとなる
■ 期末テストでも大活躍だ。
パラメータ数値がのきなみ高いため、成績は常に上位に君臨している。本来であれば、藤崎詩織の好感度があがるはずなのだが、なぜかあがらない。原因不明、焦る。
■ 伊集院家クリスマスパーティ
藤崎詩織イベント(ホワイトクリスマス)が出てきたので一安心するのだが、なぜか好感度は上がっていなかった。本気で焦る。
■ サブヒロイン好感度のほうが上だ。
藤崎詩織告白条件として、藤崎詩織好感度が最高のトキメキ状態であり、しかもサブヒロインたちよりも好感度が上でなければならない。
美樹原愛と早乙女優美の好感度がすでにトキメキ状態だというのに、藤崎詩織の好感度がまったく変化しない。高校3年生だけですさまじい回数のデートをこなしているにもかかわらずだ。これは失敗プレイだな、と諦念。
■ 元旦の初詣
藤崎詩織がいかにも告白しそうな素振りを見せるのだが、好感度が上がってくれない。
年明けになってもひたすらデート回数をかさねいるのに、いったい何が原因なのか?
■ 猫田にゃんは音楽家としての道がひらけた
■ 館林見晴からの留守番電話
館林見晴の告白条件が整ったようだ。
好感度は調べられないが、きっと好感度最高のトキメキ状態なのだろう。
■ バレンタインデー
■ 卒業式
予想通り、伝説の樹の下には美樹原愛があらわれた。藤崎詩織攻略失敗である。
攻略テクニックをつかえば、サブヒロイン登場を最小限に抑えられるため、爆弾処理デートにふりまわされなくなる。
このため「高い確率で」藤崎詩織を攻略できるようにはなるが、終盤の身の振り方を間違えると失敗プレイとなる。
つくづく藤崎詩織は難攻不落の要塞。最強ラスボスなのだ。
さて、攻略テクニックをつかっても登場してしまうサブヒロインたちについて説明する。
イチゴ野郎こと、早乙女優美。
特徴として、やたらと傷心度爆弾がつく。
サブヒロインのなかで唯一の年下である。性格は甘えん坊のかまってちゃん。とにかく主人公に甘えてきて、下校を一緒にしたいとか、次の日曜空いてればデートしようと誘ってくる。
ちょっとデートしただけで好感度がすぐに上がってしまうため厄介だ。さらに傷心度もすぐに上がってしまうため冷たくしすぎると傷心度爆弾がすぐについてしまう。
適当にあしらいつつ、爆弾処理デートをするような距離感をたもたなければならない。
扱いが面倒な「爆弾娘」だ。
ヘルメットこと、美樹原愛。
特徴として、好感度が急上昇しやすい。
美樹原愛は大人しく地味な女の子。このため学校内で華々しい活躍をみせる主人公に憧れの想いをいだいている。
登場最初は、自分じゃ主人公さんには釣り合わないわ、とあきらめているので好感度がほとんど変化しないが、プレイしているうちに何度かの爆弾処理デートをかさねてしまうと欲が出るのか、好感度を急上昇させてしまう。いったん好感度が急上昇すると、地味ながらも積極的にアプローチしてくる。
参照パラメータ数値が、藤崎詩織と似ているため、卒業式の日に藤崎詩織ではなく美樹原愛がいたというのもよくある事例だ。
藤崎詩織の好感度がちゃんとトキメキ状態になっていて、パラメータ数値も告白条件を満たしていても、美樹原愛好感度のほうが、藤崎詩織好感度を上回っていれば、伝説の樹の下には美樹原愛が立っている。
早乙女好雄がおしえてくれる女の子の評価では目安のフェイスマークだけなので、好感度パラメータの正確な数値データは分からないのだ。
藤崎詩織と美樹原愛が両方とも好感度最高ときめき状態フェイスマークであったとして、
藤崎詩織の好感度数値200で、美樹原愛の好感度数値201になっていたら、美樹原愛が伝説の樹の下で待っていることになる。
短期間に好感度をいきなり急上昇させるため、藤崎詩織をおしのけて伝説の樹の下にいることがしばしばある。
「最後の刺客」とも呼ばれている。
コアラッキーこと、館林見晴。
主人公とは違うクラスで1年J組。きらめき高校ではクラス替えが無いので、2年も3年もJ組のようだ。
入学式のとき、超イケメンである主人公に一目惚れし、それからずっとからんでくる。
廊下でわざとぶつかる、間違い電話をかける、デートに乱入する。
主人公にとっては正体不明の謎の女だ。
隠しヒロインであり名前が分からないため、早乙女好雄から好感度情報をきけない。
その代わり、傷心度爆弾も点灯せず、他の女の子が破裂させた爆弾ペナルティの影響も受けない。
館林見晴の告白条件だが、正直分からない。
攻略本に記載されている告白条件を、多くのプレイヤが否定しているのだ。ランダム性があって必ずしも攻略本記載のとおりとは言えないようだ。
攻略本では「主人公とぶつかった回数により最大で40パーセントほどの確率でランダムに告白してくるが、パラメータ数値は参照しないため低くてかまわない」とある。
しかしベテランたちの経験則では、「主人公のパラメータ数値のなかで、高くなった数値が多くあるほど、好感度があがる」らしい。そうなると参照数値が複数のヒロインの可能性が高いようだ。確かにサブヒロイン攻略時には館林見晴は目立たないが、藤崎詩織攻略のときだけ思わぬ伏兵となっている。
ベテランたちがいうには、「ヒロインの一人でも告白条件が整ったなら館林見晴は決して告白してこない。ヒロインの誰一人として告白条件が整わないときだけ館林見晴が現れる。いわば失敗プレイの救済の女神である」というのだが、どうみても藤崎詩織告白条件が整ったはずなのに、伝説の樹の下に立っているのはコアラッキーという事例もあるようだ。もしベテランたちの言葉が正しいのなら、何かの理由で卒業式直前に藤崎詩織好感度が急に減少して告白条件が満たされなくなったことになってしまう。
いろいろ情報が錯綜していて、いったいどの情報が正しいのかさっぱり分からない。ランダム性があって思わぬ
「最後の伏兵」というわけだ。
このように攻略テクニックをつかってもなお、「爆弾娘」「最後の刺客」「最後の伏兵」といった3人に守られているのが、最強ラスボスである「赤い悪魔」なのだ。
上記失敗プレイについて言い訳させていただくと、今回わたしは、ときメモ紹介記事を書いており、いろいろな画像キャプチャを必要としている。そこで体育祭で活躍した1位の画像が欲しくて運動パラメータ数値を上げてしまったのだ。このため虹野沙希や美樹原愛を登場させてしまった。これが敗因である。
美樹原愛が高校1年クリスマスという早い時期に登場してしまい、長い間に好感度が上がってしまったわけだ。
成功した事例は、定跡通りにやったプレイである。PSP版ときメモのセーブデータに成功事例が残っていたため画像キャプチャを紹介しよう。
携帯機プレイステーションポータブル版は、据置機初代プレイステーション版のベタ移植なので内容はまったく同じだ。
卒業式直前ギリギリでパラメータ数値上げを間に合わせ、好感度も藤崎詩織が全ての女の子のなかでもっとも高い好感度となっているわけだ。