【ネタバレあり】初代ときメモ(17/18)
ときメモ(17)SS版での告白機能
PCエンジン版、プレイステーション版、スーパーファミコン版ときて、最後発の移植がセガサターン版である。
セガサターン版だけにしかない強化機能として、卒業式の日に主人公から女の子へと告白できる機能があった。
■ セガサターン版だけの告白機能
紹介記事のため、大急ぎでセガサターン版をプレイし、1998年2月22日夜間でのセーブデータをつくった。
登場しているサブヒロインは、早乙女優美、謎の女(館林見晴)、美樹原愛である。
パラメータ数値だが、藤崎詩織告白条件にはわずかに届かない。容姿パラメータと雑学パラメータが不足しているので、卒業式まで残り1週間では容姿か雑学のどちらかが不足するはずである。
よって3月1日に藤崎詩織が伝説の樹にくることがないと分かっている、サンプルのセーブデータをつくってみた。
● ア)机に手紙があり、伝説の樹へ
机の中に手紙があった。藤崎詩織告白条件には到達していないので、残るサブヒロインの誰かの告白条件が成立しているようだ。
選択肢で「伝説の樹の下に行く」を選ぶと、
何とコアラッキーでしたか。てっきり美樹原かと思っていたので意外でした。
● イ)机に手紙があり、自分で告白へ
2月22日夜間時点セーブデータをロードし、もう一度、卒業式の日をやり直してみた。
机の中に手紙があった。これはコアラッキーからの手紙なのだろう。
選択肢で「俺には心に決めた人がいるんだ」を選ぶ。
告白成功で、藤崎詩織が恋人になった。
パラメータ数値は2月22日時点で容姿と雑学が不足だったが、3月1日時点では雑学だけがわずかに不足しているだけに。
藤崎詩織好感度はトキメキ状態であった。
ゆえに告白成功であった。
パラメータ数値や好感度がもっと少なければ、告白失敗で断られバッドエンドになったかも知れなかった。
主人公と藤崎詩織とは恋人同士になれたが、主人公の気持ちはいまひとつ晴れない。
卒業式の日に「伝説の樹の下で、女の子から」告白されれば永遠に幸せになれるが、
「殺風景な屋上で、男から」告白した場合ってのはどうなるんだ?いずれ別れることもあり得るのかな?と不安になるのだった。
● ウ)机に手紙があり、手紙を無視して自分で告白へいくが、じつは告白したい女の子が手紙の送り主だった場合
今回、再現ができなかったので画像キャプチャできないのだが、
例えば、机の中に手紙を入れたのが美樹原愛だったとして、主人公が告白したい女の子が美樹原愛だった、という合致があった場合には
伝説の樹の下で女の子からの告白という扱いになる。
● エ)机に手紙が無し、自分で告白へ
このパターンの画像キャプチャをするために、いったん過去に遡ってプレイをやり直し、セーブデータを作り直した。
2月22日時点でのサブヒロイン好感度を大幅に下げておいた。
藤崎詩織だけは好感度トキメキ状態だが、サブヒロイン好感度がかなり下がっている。
パラメータ数値については、やはり藤崎詩織告白条件をわずかに満たさない程度にギリギリ抑えた。
そうした2月22日夜間セーブデータをつくり直してみた。
卒業式の日、サブヒロインも含め誰の告白条件満たしていないわけである。
机のなかには手紙など入っていていないので、自分から告白に行くしかない。
選択肢で「さて告白しに行くか」を選ぶ。
■ SS版だけはエンディングが3パターン
PCE版、PS版、SFC版
ハッピーエンド=伝説の樹で女の子から告白
バッドエンド =誰からも告白されない
SS版
ハッピーエンド=伝説の樹で女の子から告白
グッドエンド =男から告白し、告白成功
バッドエンド =恋人ができない
■ 告白機能はぬるい
セガサターン機で、実際にプレイしてみるとわかるが、これは救済措置にしか見えない。
好感度条件とパラメータ数値条件を成立させる、ギリギリの調整がゲームとして面白いのに、あっさり藤崎詩織が恋人になってしまうのはあまりにも肩透かしだ。ガッカリである。ぬるすぎる。
コナミ社のスタッフももしかしたら同じように考えたのもしれない。続編である「ときめきメモリアル2」には、このような主人公からの告白機能は搭載されていない。
第4作である「ときめきメモリアル4」においては、特技という機能が加わって、「告白する勇気」という特技を身につけることで主人公から女の子へと告白できるようにすることもできる。
特技というのは、主人公が身につけることができる特殊能力。システム本来としては、主人公は女の子からの告白を待つだけだが、プレイヤが希望するなら、セガサターン版初代ときメモと同じく主人公から告白できるようにしたわけだ。プレイヤの任意に任せたことになった。