猫田にゃんの覚書き

猫田にゃんの覚え書き

自分で忘れないよう知識を整理するまとめ帳

パソコンゲーム(1/2)

今日、家庭でゲームを楽しむには

1) コンシューマ機

2) スマートフォン

3) パソコン

といった3つの選択肢がある。

 

コンシューマ機というのは、アーケード機と対比する用語である。

ゲームセンターに置いてある業務用ゲーム専用機がアーケード機。

一般家庭にあるゲーム専用機がコンシューマ機、要するにソニープレイステーションとか任天堂社スイッチのようなゲーム機だ。

販売形態は「買い切り販売」が原則である。あらかじめ金額を支払い、ゲームを入手する。あとは永久にゲームを楽しめる。発売元が倒産しようが、入手したゲームは無制限永久にプレイできるのだ。

媒体があるパッケージ版だろうが、媒体が無いダウンロード版だろうが、買い切り販売である事には違いがない。

 

スマートフォンは言うまでもなく、Android  や iPhone が搭載された電話のことである。

買い切り販売ゲームもごく少数あるが、大部分は「課金制オンライン販売」ゲームばかりだ。運営元がサーバーを立ち上げて、ユーザーはログインしてプレイする。月額課金だったり、アイテム課金だったりするが、対価を支払ってプレイをする。永久にプレイはできず、運営元がサーバーを閉鎖すればログインできなくなってしまう最低最悪の販売形態だ。

課金制オンラインゲームなどに無駄金を注ぎ込むアホな奴らの気が知れない。わたしは買い切り販売ゲームしかやらない主義なのだ。

 

パソコンゲームは、コンシューマ機同様に「買い切り販売」ゲームが原則である。媒体のあるパッケージ版もあれば、媒体の無いダウンロード版もある。

歴史的にはずっとパッケージ版にて媒体を入手する必要があった。

ソフト会社によっては自社サイト内にダウンロードコーナーを設けることもあった。あらかじめ銀行振込で前払いしておいて、着金確認が成立すると、ライセンスキーが電子メールで届くしかけだ。

しかしながらパソコンでのダウンロード版が、言っては失礼だが弱小中小企業の自社サイトというのではなかなか信用もできないし、銀行振込で前払いは心理抵抗があった。

やはりパソコンゲームにおいては媒体のあるパッケージ版が主流であった。

 

買い切り販売形態でパッケージ版の場合、いわゆる和物ゲームと言われる日本製ゲームは全く問題なく入手できる。

しかし洋物ゲームの入手は困難を極めた。個人輸入をしなければならなかったからだ。

 

このわたしも飛行機や潜水艦や戦車だのの操縦シミュレーションの洋物ゲームを入手するため、かつてはアメリカやヨーロッパから個人輸入を繰り返したが、輸入するには注文から3か月ほど納品を待つ必要があった。

わたしが好むゲームは大きくふたつあって、まずは操縦シミュレーションゲーム、飛行機や船舶や潜水艦や電車や四輪車や二輪車スペースシャトルなど。

そしてギャルゲーだ。

ギャルゲーは和物なので簡単入手だが、操縦シミュレーションゲームが大半が欧米なので入手は本当に大変だった。

操縦シミュレーションゲームはたぶん50本くらいあるが、うち20本が個人輸入で、30本はアマゾン経由だと思う。

アマゾンが取り扱ってくれるようになって随分と楽にはなった。しかしInvoiceの応酬や外貨送金の手間が無くなってもやはり輸入自体に時間がかかり、納品までは1カ月は最低かかったのだ。

 

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状況が一変したのはSteamというサービスが普及してからである。わたしがSteamという耳慣れないサービスを知ったのは、ShipSimulator2010 という船舶操縦ゲームをイギリスから輸入するときだった。以前のShipSimulator2008はパッケージ版輸入済みだったのだが、新作出るというので2010を輸入しようと考えたのだった。

この2010説明書きに英語で、このゲームはSteamにてdistributeされています、とあった。意味が分からないので発売元へと問い合わせたところ、どうやらダウンロード版になっているらしい。電子メール記載の説明通りに、Steamソフトウェアをインストールし、Steam用アカウント作成、支払い方法としてはドル通貨にてPayPal にしてくれとあった。

こうしてわたしは、ShipSimulator2010をダウンロード版にて入手したのだった。

 

Steamサービスは、Valve社が運営するゲームソフトウェア配布サービスだ。英語では distributer service というらしい。

分かりやすく言えば、ソニー社のプレイステーションストアのようなサービスである。ダウンロード版ゲームを購入できるのである。

ただし歴史はどうもValve社のほうが先駆者だったらしい。Steamサービスは2003年ごろからサービス開始したらしい。ソニープレイステーションストアが2006年開始なのでそれ以前だ。

とはいえ初期のSteamサービスは技術的トラブル続きでまるで安定しなかったらしい。まともに安定稼働するようになったのが2010年頃のようだ。

わたしがShipSimulator2010をダウンロード版購入した時期が、ちょうど安定し始めた時期なのだろう。

 

こうして徐々に洋物ゲームは

パッケージ版は、アマゾン経由で購入。

ダウンロード版は、Steam経由で購入。

といった流れが出来てきたのであった。

 

一方で和物ゲームはどうか? つまりパソコンで動かすギャルゲーである。

パッケージ版については、アマゾンでも楽天でも駿河屋でもソフマップでもまんだらけでも、どこでも簡単に注文できた。

ダウンロード版については2019年現在でも未だに決定的なサービスが存在しない。アダルトビデオ配信で有名なDMM社が参入して気炎を吐いているが、DMMオンラインサービスに出店するソフト会社は少数である。メモリーズオフという恋愛ギャルゲー作品がDMMオンラインサービスに出店してはいる。

ルートレターという恋愛ギャルゲー作品は、Steamサービスに出店している。発売元が角川ゲームス社であるため英語版を用意するなど海外需要を掘り起こしたいようだ。

 

和物ギャルゲー作品は、なかなか全世界的なものはないので、Steamへの出店をするだけの動機はない。

かといってDMMオンラインサービスのような市場の狭いサービスへの出店も魅力が無くて、ダウンロード版販売については決定的なものがないのだ。

加えて、和物ギャルゲー作品には伝統として抱き枕カバーがある。裸のヒロインを描いた等身大の布地を、枕カバーにしたものだ。

大きい抱き枕を用意し、それに抱き枕カバーを被せれば、何ということかギャルゲーヒロインがいっしょの布団にいるではないか!?

これはパッケージ版でなければ出来ないオマケである。ゆえになかなかダウンロード版にすることが難しいのである。

わが国が全世界に誇るべきギャルゲーは、やはりパッケージ版でなければ真価を発揮できないということか。

 

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