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【ネタバレあり】φなる・あぷろーち2 (4/6)


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φなる・あぷろーち2。

 

攻略ヒロインは5人。どの順序で攻略するかは自由である。

ただしわたしが推奨するとしたら、国立千都瑠と片岡和瑞は最後に回したほうがよいと思われる。この物語の核心、残酷な真実を知って、それでも家族になりたいか? と突きつけてくる重いシナリオだ。

他方で、来住美住桜シナリオは、お笑いギャグ基調だし、真実を知った美咲桜が途中で激怒するものの、美咲桜は受け止めて、やがて和解してハッピーエンドになる幸せなシナリオだ。

よって推奨する攻略順序は下記となる。

来住美咲桜、高坂輝弥、桂樹薫音、片岡和瑞、国立千都瑠

 

攻略ヒロイン5シナリオだが、大きく分けて3つに分類できる。

A―1)コウさんと美咲桜と主人公の人間関係

   来住美咲桜ルート

A―2)主人公と姉妹との人間関係

   国立千都瑠ルート

   片岡和瑞ルート

B)中学時代の別れた恋人との人間関係

   桂樹薫音ルート

   高坂輝弥ルート

 

まずこの物語のメインの人間関係は、マンションで同居しているコウさん、国立千都瑠、片岡和瑞、来住美咲桜、主人公である。

 

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ここで説明のためネタバレしてしまうが、国立千都瑠はコウさんの姪ではない。血縁が全くない赤の他人である。ある事情があってコウさんと同居することになったのだが、コウさんの配慮で、周囲には自分の姪だと説明していたのだ。

片岡和瑞と主人公は、父親が同じ腹違いの兄妹だ。ただし和瑞は正妻の子供であるが、主人公は不倫の子供だ。しかもお互いの存在を知ったのはわずか2年前にすぎない。さらに日本には年2回ほどしか帰国せず、大半が海外在住で、ほとんど他人も同然である。

コウさんと美咲桜は実の母娘である。祝福されない恋をしたコウさんは、愛する男と、お腹を痛めて生んだ娘と、十数年もあいだ引き離されてしまった。ただし今更、母親だとは名乗れない。誘拐犯の汚名をきても娘といっしょに暮したい。

美咲桜にしてみれば意味がさっぱり分からない。RTP推進委員会だか国家権力だかのせいで、誘拐されて、変な連中と同居することなったわけだが、誘拐グループは割とまともで悪い奴らでなさそうだ。こいつらの犯行動機がさっぱり分からない。誘拐という手段は許しがたいが、こいつらとの暮らしは楽しくて居心地がいい。

主人公は、幼い頃に母親を交通事故で亡くし、母親の親友であったコウさんによって育てられた。長い年月でコウさんはもう一人の母親である、とは思ってはいるが、実娘である美咲桜をコウさんが引き取った以上、本当の息子ではない自分はこのマンションにいてよいのか、と悩むことになる。

 

マンションに住む5人は、赤の他人の集合体だ。血のつながりのない他人、あるいは血のつながりがあっても、生まれてからずっと離れ離れになっていて共有できる想い出など無い状況。

そんな赤の他人同士の5人が、奇縁により同居し、お互いに助け合って、家族になっていく人間関係が、この物語の骨子である。


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赤の他人が、家族にまで昇華するには、言うまでもなく障害を乗り越えなけばいけない。通過儀礼といえるだろうか。それは時に残酷な真実を知ることとなるわけで、その真実を知ってもなお、いっしょに暮らしたいと願ったとき、本当に家族となる。


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各シナリオは、家族になれるかどうか、覚悟を試すかのように、残酷な真実が突きつけられる。

その残酷な真実を受け止められたときは、ハッピーエンドとなり同居をつづけて家族となるエンディングだ。

残酷な真実を拒絶したときは、マンションから去ってしまいバンドエンディングとなってしまう。

 

片岡和瑞ルートと、国立千都瑠ルートについては、主人公自身の出生について話が及ぶ。

突きつけられる残酷な真実を前に、主人公自身がどうするべきか考えなければならない。

かなりの鬱展開となる。それでも一緒にいたいか? それでも家族になりたいか?


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メインの人間関係がマンション同居人だとして、サブの人間関係は中学時代の恋人である。

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主人公の心の中にずっと刺さり続けた棘のような痛み。中学時代の恋人ともう一度向き合うことができるのかどうか。その覚悟が突きつけられる。

受け止められたときは、桂樹薫音ハッピーエンドとなりもう一度やり直すことが許される。

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そもそも向き合わないと決めたときは、身近にいる高坂輝弥が恋人候補となる。

高坂輝弥を手に入れ、桂樹薫音を失うこととなる。

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