猫田にゃんの覚書き

猫田にゃんの覚え書き

自分で忘れないよう知識を整理するまとめ帳

【ネタバレあり】メモリーズオフ3(1/3)

「昔の恋人との再会」をテーマにしている。

昔の恋人、いま気になっている女の子

加賀正午はどちらを選択するのか。

 

 主人公、加賀正午(ショーゴ)にはかつて美しい恋人がいた。初めて出会ったのは中学校上がったばかり。中学1年の春だった。芦鹿島電鉄の電車のなか。同じ中学の制服だった。


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中学生から高校生にかけて、加賀正午は、黒須カナタと交際をしていた。

正午の自転車で、カナタと2人でどこへでもどこまでも出かけた青春の想い出だった。


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猫のようにきまぐれでワガママで自分勝手な彼女に振り回されたが、それも楽しい想い出だった。

ある夏にカナタの祖母が亡くなる。

8月31日に葬儀を終えたあと、急に彼女は姿を消した。連絡もできず音信不通。別れの言葉もなく、文字通り消えてなくなった。カナタの親友のカリンに聞いても行方知れず。

やっぱり振られたんだろうか?なぜ?理由がさっぱり分からない。

別れすら告げられず姿を消した。恋人関係も自然消滅ということなのか。


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それから3年が過ぎ、加賀正午は大学生になった。千羽谷大学1年生。大学進学を機に大学近郊の千羽谷で一人暮らしをはじめた。大学生活にもなれ友人も多くできた

正午が毎日たまり場としているのはキュービックカフェという喫茶店。テンチョーや、常連客の稲穂信、マグローとも親しくしている。親しくはないが嫌味なトビーとも顔見知りではある。

そしてそのキュービックカフェで、正午はカナタと再会する。


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カナタは相変わらずカナタのままだった。

なぜ突然姿を消したのか理由は語らず、連絡すらよこさなかったことへの謝罪もない。

ただ一言、ハーイ正午お久しぶり。

3年間もの空白を気にもせず、友だちのように気軽な挨拶だった。アタマにきた正午がまくしたてると

「わたしはあなたのママにも家来にもなった覚えはないわ」

その後もカナタはしばしばキュービックカフェを訪れ、昔なじみの友人として正午に声をかけてくる。何を考えているのかさっぱり分からない。

正午としては、事情説明すらされないまま再び恋愛関係に戻るつもりはなかった。

 

そんななか正午は、女の子たちと次々と知り合うようになる。魅力的な女の子たちに正午はだんだん惹かれていくのだった。

 

黒須カナタ

日本人離れをしたスタイルとルックス。親友であるカリンと同様に、モデル業をしているらしい。


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荷嶋音緒(姉)

千羽谷第一高校2年。

一時期、モデル業で黒須カナタと同じタレント事務所にいたことがある。このため黒須カナタとは面識がある。現在はモデル業は引退し、お菓子などデザートを取材するフードジャーナリストを目指している。足が悪い妹に献身的介護をしている。

 

荷嶋深歩(妹)

千羽谷第一高校1年。

足が悪く車椅子。花を愛でるのが好き。詩集や夢のある物語を読むのも好き。


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百瀬環

私立仁成高校2年。

かなり遠方の学校。修学旅行で神奈川県を訪れたさいに、そのまま家出。行く宛もないところをトビーに拾われる。トビーは彼女に露天商を手伝わせている。彼女がなぜ家出をしたのか、動機は不明。

 

児玉響

正午とは道でぶつかったことで知り合う。学校にはいかずコンパニオンのアルバイトで生計を立てているフリーター。美形ではあるがギャル系で品がない。それとかなりのアホ娘。実家は貧乏のためゴージャスなものに憧れている。露天商の百瀬環とは、街角でよく出会うため自然と親しくなった。


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鳴海沙子

千羽谷大学1年(法学部)。

長身痩躯でスタイルのよい美形。なにか格闘技の心得があるようだ。冷徹で近寄りがたい雰囲気。家庭環境が複雑で、那由多とは異母姉妹。

鳴海沙子の実母が亡くなり、北原那由多の実父が亡くなり、鳴海実父と北原実母とが再婚したために異母姉妹となった。同年齢だが誕生日により沙子が姉で、那由多が妹である。その後に北原実母が亡くなったため、現在の鳴海家は3人家族である。

 

北原那由多

千羽谷大学1年(芸術学部)。

大学の講義で、正午と隣に座ったことで仲良しになった。藤川に自宅がある。自宅ガレージを改造し、芸術制作のアトリエとしている。人懐っこい性格で誰からも人気がある。隠れナユタファンも多い。

戸籍では鳴海那由多なのだが、かつての旧姓である北原を好み、周囲には北原那由多と名乗る。

幼いころは姉の沙子と大の仲良しだったのに、いつの間にか沙子は心を閉ざして疎遠になってしまった。もう一度、沙子と仲良しに戻りたいと願っている。


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