【ネタバレあり】メモオフ4(3/8)
メモオフ4紹介 3/8
各ヒロインシナリオ。
メモオフ4それから、は大変難解な物語である。 メインヒロインの不可解な行動の真相になかなか辿りつけない。いったん真相らしきものに至っても、それは的はずれだった、というどんでん返しが最後にある。伏線があちこちに張られてあり初回プレイでは理解できないだろう。
真相を知るのは、陵いのりと、飛田扉。
前作想い出にかわる君で登場したトビーである。トビーも10年前に孤児院である真昼の子ども園にいたのだ。だが陵いのりは必死に飛田扉を止めようとする。10年前の真相を鷺沢一蹴には伝えないで欲しい。
鷺沢一蹴は8歳のときに孤児院から鷺沢家に養子として引きとられたが、やはり鷺沢夫妻には遠慮がある。このため浜咲高校入学時から、鷺沢家を離れて千羽谷で安アパートで一人暮らしをしている。家賃は鷺沢家の援助を受けているが、食費や光熱費などはアルバイトで賄っている。週5日はバイト生活だ。そして高校3年時点のバイトは喫茶店ならずや。鷺沢一蹴の生活は下記が居場所である。
安アパート(千羽谷)
浜咲高校(浜咲)
喫茶店ならずや(千羽谷)
前作同様に真相にいたるTRUESTORYは一定条件を満たさないとシナリオが解放されない。今作の一定条件は、いのり卒業式エンド/学園編の片方/カフェ編の片方、という最低3シナリオを攻略すること。
必須の、陵いのり(浜咲高校3年)
学園編、鷺沢縁(浜咲高校2年)
学園編、藤原雅(浜咲高校3年)
カフェ編、野乃原葉夜(喫茶店バイト)
カフェ編、花祭果凛(青峰学院大学2年)
陵いのり卒業式エンド、学園編のうち片方、カフェ編のうち片方、を攻略すれば、真相に辿りつくためのTRUESTORYシナリオが解放される。組合せは自由なので、ユカリ+ノンチャンでも、ミヤビ+カリンでも、ユカリ+カリンでも、ミヤビ+ノンチャンでもいい。
但し、だ。あくまで私個人の意見になるが、ミヤビ+カリンを強くおすすめしたい。
物語は陵いのりが突然の別れを切り出した不可解な行動から始まった。傷心の鷺沢一蹴が他の女の子に惚れてしまうのは仕方がない。が、陵いのりとの決着はきちんとつけるべきであろう。
ユカリシナリオでは陵いのりは本当に影がうすくいつの間にかいなくなる。
ノンチャンシナリオでは陵いのりとの別れシーンがあるが前後のイベントとの繋がりが悪い気がする。唐突に陵いのりの別れイベントが入る。せっかく陵いのりのイベントがあっても直後には全く無関係なノンチャンとのイベントになり話が繋がらない。
これではTRUESTORYに突入しても会話の意味が不明確になってしまう。
ミヤビシナリオ、カリンシナリオにおいては、シナリオ途中で陵いのりとの決着をきちんとつける場面がある。
結果としては別れるしかないのだが、陵いのりと鷺沢一蹴のかけがえのない2年半は、一片の嘘偽りもなく、本当に心から好きだったと互いに確かめあって別れるのだ。2人は結ばれないが、気持ちは確かに1つに戻った。それはささやかな救いである。
おぼろげながら陵いのりの不可解な行動の意味が見えてくる。そうした下準備をしたうえで、真相が明かされるTRUESTORYへと進んでいただきたい。
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物語が始まると学園編からスタート。
学園編での攻略対象は、陵いのり、鷺沢縁、藤原雅。
「ユカリはいい子いい子」してやればユカリエンド。
「藤原さんをほおっておけないんだ」とすればミヤビエンド。
両者を一切無視し続けてると重要分岐点がある。SEESAWという章で表示される三分岐。
この分岐点で陵いのりを選べば、そのまま学園編のままでイノリエンドになる。
野乃原や花祭を選べばカフェ編へと分岐する。
重要分岐点でカフェ編へと分岐することができる。カフェ編に入ったあとで
「ノンチャンと秘密を探そう」すればノンチャンエンド。
「りかりんと友だち」すればカリンエンド。
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【 陵いのり卒業式エンド 】
カフェ編へと分岐させず、学園編のままで、ユカリやミヤビに構わず無視していけばイノリ卒業式エンドになる。
このシナリオは退屈そのもの。卒業式までの1か月、鷺沢一蹴はずうーーーーっとウジウジウジウジ悩んで過ごすだけ。挙げ句には、陵いのりの心変わりは、飛田扉に片思いしているからに違いないとか、ぶっとんだ発想をするようになる。
卒業式のころには、別れた直後のギクシャクした関係ではなく、古い友人としての距離を保ったような関係になる。
何の解決にもいたらない現状維持のシナリオである。中途半端な終わり方である。
但し、このエンドは必須である。
真相究明にいたるTRUESTORYは、このイノリ卒業式エンドからの続きとして始まるからである。イノリ卒業式エンドの状況は、
1)一蹴は他のヒロインと恋人にならない
2)ゆえに陵いのりは、一蹴のもとから去らない
3)一蹴と陵いのりは、友達関係となった
以上のあいまいな状況で現状維持することで、真相究明に向かうわけだ。
1)2)についてだが、一蹴が他のヒロインと恋人になってしまうと、陵いのりは一蹴の前から去ってしまう。すると真相究明じたいがされなくなってしまう。
3)だが、間違った選択肢ばかりすると、陵いのりの好感度が下がってしまう。そうなると友達関係にすら戻れず、卒業式エンドにはならない。そうなるとやはり真相究明じたいがされなくなってしまう。
【 鷺沢縁シナリオ 】
恋人と別れたと知ったユカリは、鷺沢一蹴を元気づけるために足しげく安アパートに通ってくるようになる。
そんな健気な妹のおかげで、鷺沢一蹴は陵いのりの失恋の痛みが和らいでいく。
兄である鷺沢一蹴への思慕の思いがふくらむユカリ。兄の関心を自分に向けたいという無意識が、心の病となって爆発。事件をおこしてしまう。
このシナリオでは陵いのりがやたらと影が薄くなってしまう。
【 藤原雅シナリオ 】
恋人の陵いのりとバカップル状態を2年半続けたおかげで、クラスメイトの女の子もよく知らない鷺沢一蹴。
同じクラスにいるミヤビとふとしたきっかけで交友をもつ。と、いっても武家屋敷の姫のような命令口調で、臣下のようにこき使われるだけだが。まあ気晴らしというか、失恋の痛みを忘れるには丁度良かった。
ミヤビは自分自身にも厳しいだけでなく他人にも厳しい性格。このため敵を多くつくっていた。鷺沢一蹴は、薙刀部の内紛に巻き込まれ、なぜなのかミヤビの恋人(偽物)にされてしまう。
【 野乃原葉夜シナリオ 】
カフェ編に突入したあと、いっしょに秘密を探すとノンチャンシナリオ。喫茶店ならずやでバイトをするフリーター。鷺沢一蹴の同僚である。趣味は秘密探しだが、その「秘密」というのが具体的に何を意味するのかはさっぱり分からない。
ただしノンチャンと一緒に行動しているうちに、いつの間にか10年前の真相に近づいていくことに恐怖をおぼえる鷺沢一蹴。ノンチャンのいう「秘密」とはいったい?
【 花祭果凛シナリオ 】
カフェ編に突入したあと、りかりんとお友達していくとカリンシナリオになる。
野乃原葉夜(ノンチャン)と黒須カナタ(カナタ)と花祭果凛(リカリン)とは中学生のころからの親友トリオ。
ノンチャンが働いている喫茶店ならずやによく通ってくる。カナタが弟のようにお気に入りにしている男の子(鷺沢一蹴)には興味を持っていた。
ノンチャンシナリオとは表裏一体なので、カリンシナリオでもいつの間にか10年前の真相に近づいていく。ただし、カリンシナリオではあくまでもカリンとの恋愛が主軸になる。
【 陵いのりTRUESTORY 】
一定条件を満たすことで、タイトル画面に
TRUESTORY という項目が表示されるようになる。数多くの伏線が回収され、真相が明らかにされていく。
このTRUESTORYは、陵いのり卒業式エンドからの続きとなる。