猫田にゃんの覚書き

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自分で忘れないよう知識を整理するまとめ帳

【ネタバレあり】メモリーズオフ3(2/3)

想君を初回プレイすると分かるが、実は黒須カナタは攻略できないようになっている。

一定条件を満たさないと、黒須カナタルートは解放されないのだ。その一定条件というのは、黒須カナタ以外の全員を攻略することである。

 荷嶋音緒/荷嶋深歩

 百瀬 環/児玉 響

 北原那由多/鳴海沙子

わたしのお薦め攻略順序は上記のとおりである。児玉響と鳴海沙子の2人は、黒須カナタルートへの伏線が含まれているので後に回したほうが良い。

6人を全員攻略するとタイトル画面に

「TRUESTORY」という項目が追加される。


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TRUESTORYを開始してみると、荷嶋音緖ルートの続きがはじまる。

どういうことか? 荷嶋音緖エンドは実は中途半端な終わり方だった。他ルートと異なり恋人になっていない。音緖にたいし「今度いしょにデートしようね」で終わっており、実際にデートをしたのか、最終的恋人になったの語られいなかった。

 

TRUESTORYは、加賀正午が荷嶋音緖をデートに誘ったところからの続きとして始まる。

それまで様子見静観していた黒須カナタが、積極的に加賀正午に接触するようになって

黒須カナタVS荷嶋音緖、の一騎討ちの構図となる。

昔の恋人VS今気になっている女の子。


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加賀正午は、前作メモオフ2主人公イナケン並のヘタレとなる。どちらを選べばいいか迷った挙句、二股をかけてしまうのだ。

荷嶋音緖には部屋の合い鍵を渡していかにも「恋人として」扱いながら、夜になるとあらわれる黒須カナタを「友人として」部屋にまねきいれる。

やがて二股が荷嶋音緖にバレていまい、荷嶋音緖を深く傷つけることとなる。

加賀正午はどちらかを選ばなけれならない。

どちらかをあきらめなくてはならない。


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黒須カナタはもう一度、加賀正午とともに歩きたい。恋人同士だった3年前に戻りたい。

自ら関係を壊しおきながら、今更身勝手極まりないことは黒須カナタ自身もわかっている。

それを正午が受け入れるのか?3年前の続きをやり直すのか? 

それとも黒須カナタの想い出を過去のこととして「想い出を切り離す」のか?


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ラストでは、まさにメモリーズオフ第3作に相応しい選択肢が与えられた。

受け入れた場合、黒須カナタTRUEEND

受け入れない場合、荷嶋音緖TRUEENDとなる。

 

黒須カナタTRUEENDの場合、

なぜ正午にここまでこだわるのか、黒いリボンの謎、古い傷痕の謎、それらがはるか昔の過去に起因することが明らかになる。

また、キチガイ電波女だと思われた黒須カナタにも、ちゃんと彼女なりの事情があった。それは他人からすればやはり身勝手なことでしかないが、そうしなければ彼女は自分自身を許せなかった。

荷嶋音緒に別れを告げ、黒須カナタを選んだ正午。2人はもう離れることはない。


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荷嶋音緖TRUEENDの場合、

黒須カナタにかかわる謎は分からないまま終わる。おそらく黒須カナタとは生涯2度と会うことはないし、黒須カナタは決して謎の意味を教えてはくれないだろう。

正午の前から黒須カナタは去り、正午の前には荷嶋音緖が静かに寄りそうことになる。

 

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本作品においてどちらが正史なのかは意見が別れる。後日談であるアフターストーリーでは加賀正午は黒須カナタとよりをもどしている。ところがメモオフ第8作イノサンフィーユでは、加賀正午は荷嶋音緖の恋人である。

ダブルヒロインとして好きな方を選べということなのか。

 

それならばこのわたしが正史を決めよう。

荷嶋音緖TRUEENDを正史とする。

メモリーズオフの意味、想い出にかわる君という意味をかんがみれば

どちらを選び、どちらをあきらめるべきかは明白である。


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ラストシーンは、嘉神川にかかる登波離橋のうえで、黒須と正午が話合うのだが

80年代のテレビドラマのような雰囲気であった。東京ラブストーリーとかいうドラマのような感じ。

 

 登波離橋というのは嘉神川河口付近にかかる大きな橋で、よく目立つので地元住民がよく待ち合わせに使うという設定だ。

但し、鎌倉時代からの悲恋伝説があって恋人同士には縁起が悪いとも言われる。恋人が橋から落ちて死に別れるとの伝説である。

黒須カナタへ電話をしたとき、加賀正午は待ち合わせ場所として登波離橋を指定した。

その時点で、回答は黒須にも分かっていたはずだ。それでも一縷の望みをかけて黒須カナタは正午に会いにきた。

分かっていたはずの回答を、正午の口から直接聞いて、黒須カナタは黒いリボンの結び目を解いて去った。

正午は、これを最後にもう2度と黒須カナタと会うことはない。

正午は「想い出を切り離した」