番外編: 任天堂DSi
ここから設計が大きく変更されている。
1)
まず往年の名機であるGBAの影響を排除し、GBA用ゲームカートリッジ差込口を廃止した。GBAとの決別である。
2)
写真撮影できるようにカメラを搭載した。
このため記録媒体が必要となり、SDカード差込口がつくられた。
3)
任天堂DSiWareという有料コンテンツをネットワークからダウンロード購入できるようにした。
4)
ファームウェア画面が大きく変わった。
ROM焼付ではなく、不揮発性メモリにファームウェアは書き込まる。
DSiは3DSに向けての試作品のようなものだった。
競合他社であるソニー社は2006年からPlayStation Network サービスを稼働させている。任天堂にはネットワークサービスが存在しなかった。
2008年11月のDSi発売と同時にDSiWareのダウンロード購入ができるサービスを開始したが、きわめて中途半端。
そもそもDSiWareではゲーム作品など作れない。DSiWareはSDカードから直接起動不可能で、不揮発性メモリからの起動となる。そしてDSiWareのため割当られたのはたった不揮発性メモリ128MBしかない。
これではマトモなゲーム作品な無理で、電卓だのスケジュール管理だの単純なユーティリティソフトウェア限界だった。
せっかくSDカードをつんでも写真撮影のため使うだけだった。
だがしかし本格的な任天堂ネットワークサービスを開始する準備というか練習というか助走期間にはなったようである。
本格的な任天堂ネットワークサービスは2011年に開始されるのだが、そのための研修期間だったわけだ。
さてDSiについてもうひとつ語ることがある。それはラブプラスというゲーム作品のことだ。
DSiのハードウェア性能自体にはほこるべきものが無いのだが、それでもDSiは馬鹿売れした。ラブプラスを遊ぶためにである。
2008年11月 DSi
2009年 9月 初代ラブプラス
2009年11月 DSiLL
2010年 6月 ラブプラスプラス
2011年 2月 3DS
2012年 2月 Newラブプラス
2012年 7月 3DSLL
2014年 3月 Newラブプラスプラス
ラブプラスはコナミ社が発売した恋愛ゲームであるが、通常のゲームとはことなり対話型恋愛ゲームであった。
プレイヤーからのアクションに応じ、人工知能が適切な反応を返す。
任天堂DSのタッチペン操作は、この対話型恋愛ゲームに見事なまでに親和したのであった。
ラブプラスは2009年秋口にひっそり発売されたが、このゲームすごくね?と評判が評判をよんで明けた2010年には大変な反響をよんで社会現象にすらなった。
このラブプラスを遊ぶためには任天堂DSが必要があり、その時点での現行品はDSiだった。だから売れたのである。
DSiのハードウェア性能から見て販売台数はハードウェアの実力に見あってないとおもう。
つくづくゲーム機の売上は、魅力的ゲーム作品があるかどうか、だと思う。
DSiだが、DSLiteと外寸はほとんど変わらない。こころもち横長かな?程度。
重量は4グラム軽量化したらしいが、実際持ってみるとLiteのほうが軽く感じる。
おそらくだが右側にカメラ搭載したため重心位置が右寄りにズレたのだと思う。
Lite重心が中央で、DSi重心がやや偏りがあればほんのわずかに重みを感じるのだと思う。
GBAから決別し、GBA用差込口は廃止された。
DS用ゲームカートリッジ差込口は本体背面。
本体右側面に、付属タッチペン差込口と
SDカード差込口がある。
充電式バッテリーのための電源ケーブル差込口は、本体背面。
あああ
さて、電源を入れてみよう。
ファームウェア画面は、初代およびLiteのものとまるで異なる。
たくさんアイコンが並んだ近代的な画面である。
本体設定画面や、DSショップなど。
背面側のカートリッジ差込口にさしたゲーム作品もアイコンになっている。
ゲーム作品を起動する。